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この街・あの人・どんな顔       大貫 英明   2014/10/05掲載

「この街・あの人・どんな顔」

相模原の歴史と文化を伝える「相模原市史」を執筆中
東京農業大学 非常勤講師
大貫 英明

おおぬき ひであき 1951. 2. 9生 相模原市出身・在住

ガイドや講演依頼をご希望の方は、下記までお問い合わせください。
神奈川県立図書館 生涯学習サポート課
tel. 045-263-5900

神奈川県の歴史
「神奈川県の歴史」(共著) 山川出版 刊

相模原市立博物館
相模原市立博物館
相模原市中央区高根3-1-15
tel. 042-750-8030
http://sagamiharacitymuseum.jp/
月曜休館(祝日の場合は翌日)
10月の休館日…14日(火),20日(月),27日(月)
設立から2年後の平成9年、第38回建築業協会賞(BCS賞)を受賞した。

 

平成26年度後期の市民大学に『相模原の夜明け―開国から国民国家へ―』と題した講座がある。講師は元相模原市役所職員の大貫英明さんだ。市内の史跡や文化財を巡りながら解説をするガイドとしても人気が高い。やさしい口調でわかりやすく、私たちの町の文化について教えてくれる。


  文化財保護に関わって
 相模原市に市立博物館ができて来年で20周年になる。大貫英明さんはその設立に尽力したひとりだ。

 昭和48年に国学院大学史学科を卒業、相模原市役所職員となった。
「ちょうどその頃勝坂遺跡の発掘があって、その保存運動から『文化係』ができてね、入所3ヵ月目でそこに配属された」
 以来、文化財保護と教育に関わる仕事を続け、3年前に退職した。

 残し、広めていくこと
昭和31年に制定された首都圏整備法により、市街地開発区域第1号の指定を受けた相模原市は、宅地開発や企業進出が進み、人口が急増した。相模原市で生まれ育った大貫さんにとって意外だったのは、市外から転入してきた人たちの多くが、相模原市の歴史や自然に強い興味を持っていたことだった。

「相模原の誇れることは何ですか?と聞かれ、『相模野基線』の話をしたら、すぐ保存のための活動が始まって…」

 相模野基線とは、日本の三角測量の基点となる直線のひとつで1883年に採用された。その北端点が相模原市南区麻溝台4丁目にある。

「当時は民地だったけど、それをきちんと保護すべきだと動いた人たちがいて、いまは指定史跡として説明板も建ててありますよ」

 残すだけでなく、地域の人たちに知ってもらわなければ意味がない、そう教えられたのだと言う。

 先人の知恵に学ぶ
 近隣の市に比べて、相模原市は郷土資料館や博物館の設立がやや遅かった。前述の人口急増により、学校など公共施設の整備が優先されたからだ。

「開発で失われていく遺跡や、景観、農具、植生などを、博物館づくりの中できちんと残していこうという動きになった」

 昭和55年から計画が始まり、翌年『博物館をつくる懇談会』が設置された。郷土懇話会や各研究会などの団体や、専門家が参加し、市の職員とともに、どこに何があるのかという調査から始めた。

「調査される側も一般の市民の人。古くからの農家の家に毎週のように通う学芸員に、『そんなに熱心に来るのなら、この物置まるごと寄附するよ』と言ってくれる人もいた。それはもう、本当に大勢の人たちが協力してくれたんですよ」

 そして、平成7年に相模原市立博物館は完成した。相模原台地の成り立ちから、石器時代、近代の生活までを順に観ることができる。

 大貫さんは現在、大学の非常勤講師、歴史講座などの講師、歴史ガイド、民間施設で事務職、さらには『相模原市史文化遺産編』の執筆と多忙な日々を送っている。

「去年は市民大学で『地名と災害』という話をした。地名も道も路傍の石仏も、きちんとした理由がある。必然があって存在するんです」

 先人が残してくれた大事な財産に今こそ謙虚に学ぶべきなのだろう。

 

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