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この街・あの人・どんな顔       藤本 義和   2014/5/05掲載

「この街・あの人・どんな顔」

日本の伝統的な型染の技法を守り、つなげていく
藤本染工芸 染色家 藤本 義和

ふじもと よしかず 1936. 3.29生 八王子市出身・在住
東京都優秀技能賞東京マイスター
東京都伝統工芸技能保存連合会 多摩地区会員

藤本染工芸
八王子市元横山町1-24-2
[JR八王子駅 北口 徒歩約10分]
tel.042-642-8804
見学、 体験、 購入は随時可。 詳細は問い合わせを。
※本記事に掲載の価格は、税込み価格です。
http://fujimotosen.jimdo.com/


藤本染工芸 工房展 「日傘展」
2014年5月9日(金)、10日(土)、11日(日)、12日(月)10:00〜16:00
日傘を中心に、半幅帯、浴衣地、帯、反物、小物類などを販売
型染め体験ワークショップ 全日11:00〜15:00
ハンカチ、ランチョンマット、トートバッグ ほか 随時受付
※半衿(2500円)を制作希望の場合は要予約
費用/800円〜 所要時間/30分〜60分程度



八王子娘イベント
2014年5月25日(日)10:00〜17:00
藤本染工芸敷地内にて、着物や和雑貨、アクセサリー、焼菓子ほかを販売。 また、染め体験、根付けづくり、帯結びなどのイベントを開催。雨天決行。
問い合わせ…042-622-3747(坂本呉服店)

「伝統というのは、基本をふまえたら あとは自分の世界の積み重ねです。好奇心があれば、発想はいくらでも出てきますから」

型染めの生地
↑日傘用に染めた生地

浴衣の生地
↑浴衣用の反物。仕立ても発注可能。

 

毎年5月、藤本染工芸では『日傘展』と題した工房展を開催する。型染めや木版染めで鮮やかに彩られた日傘は和装・洋装、年齢を問わず、長く愛用できるとファンも多い。染色家 藤本義和さんがつくり出す作品は、伝統的であり、かつ独特で、やわらかで、新鮮な印象だ。


 伝統技法、型染め
 細く、長い工房の作業台に白生地を広げ、型紙を置いて手早く均一に糊を載せる。型紙の移動は小さな目印が頼り。乾いたら糊のない部分に色を差していく。日本の伝統的な型染めの技法だ。

 藤本義和さんは高校卒業後、新宿の江戸小紋の老舗『みゆき染め石井』に入り、石井孫兵師に師事した。
「それまでは型染めなんてまったく知らなかったぐらいです。でもやっているうちに、元来好きだったんでしょうね、物をつくる面白さに引き込まれていきました」

 いずれは独立したいという藤本さんを、師匠は3年間の下働きのあと帳場に上げ、外回りにも行かせた。染色の技術と人脈を得て、25歳で独立。八王子市内に工房を構えた。

 木版染めを独学で
型染めの制作と同時に、藤本さんは木版染めを独学で始めた。
「ある時、日本最古だという木版染めの小さなハギレを見たんです。すごくきれいで…。それから私も板を彫って始めてみたんです」
 試行錯誤を重ね、当時流行していた飛び柄を木版で表現したところ、その着物が幅広く受け入れられ、人気商品となった。

 さまざまな技術者と
藤本さんはさまざまなことに挑戦をする。
「何でも考えたらつくってみて、どんどん発表するんです。そこから新しいつながりができますから」

 昨年は金属加工職人と照明を合作。『東京の伝統的工芸品チャレンジ大賞』で奨励賞を受賞した。今年もまた地元のガラス作家と共に出展作品を制作中だ。

「こうしていろいろなことをすると、周りの方も見てくださる。いろんな方とコラボレーションして伝統っていうのはつないでいけるんだと思うんです」

 映画 『めぐる』
2006年、藤本さんの仕事を追うドキュメンタリー映画が製作された。石井かほり監督の『めぐる』だ。国内外で上映され、映画を観たと工房を訪れる人が後を絶たない。

「石井監督には感謝しています。一緒に仕事をしていた息子を亡くし、もうダメだと思った時もあった。けれど映画のおかげで私から新しい芽が、枝が出たんです。そうじゃなかったら完全に私の木は枯れていました」

 いくたびの季節を乗り越えてきた職人は、「これからもたくさんの人と新しい物を生み出したい」と、力強い言葉で語った。

半幅帯
↑左/木版染めの半幅帯、右/型染めの半幅帯。いずれもリバーシブルで使用できる。45,000円 前後。1点もの。

日傘
↑左/木版染めの日傘、右/型染めの日傘。どれも1点もので15,000円。30本ほど販売予定。

 

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