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この街・あの人・どんな顔       本多 千賀子   2014/3/05掲載

「この街・あの人・どんな顔」

『紙芝居 ほっこり座』代表
紙芝居 実演家 本多 千賀子

ほんだ ちかこ 1955. 4. 8生 宮城県出身、相模原市在住

かみしばい ほっこりざ

http://www.sagami-portal.com/hp/dnt10042/
問い合わせ tel.042-751-6414(本多)

★赤ちゃんも、おとなの方も[定期公演]
毎月第1日曜日 11:00〜11:30
「ほっこり座のかみしばい会」
相模原市立図書館 2階
 相模原市中央区鹿沼台2-13-1
 JR横浜線「淵野辺駅」南口 徒歩3分

★おとなのための紙芝居ライブ[定期公演]
毎月第1火曜日 10:30〜11:30
「紙芝居劇場 ほっこり座」
ソレイユさがみ
 相模原市緑区橋本6-2-1
(イオン橋本店 6階)
 「橋本駅」北口 徒歩3分

★「お花見紙芝居」
4月6日(日) @ 11:00 A11:30
鹿沼公園[相模原市中央区鹿沼台2-15-1] 

いずれも、観覧無料、申込み不要

[子ども向けワークショップ]
世界に一つだけの紙芝居
オリジナル紙芝居を 作ってみよう

3月15日・22日・29日(土)
[全3回]
■ 10:00〜12:00
■ 場 所/相模原市立図書館
 相模原市中央区鹿沼台2-13-1
■ 対 象/市内在住の小学生
■ 定 員/15名(申込み順)
■ 参加費/100円
■ 申込み/tel. 042-754-3604
(相模原市立図書館)

「紙芝居ってとても間口の広いものなんです。誰でも始めやすい。だけど、とても奥が深い。表現は、相手に伝わって初めて表現となりうるのですから」

かみしばい
↑「こんにちは、みなさん。すごい雪でしたね」ひとりひとりに語りかける時、紙芝居はすでに始まっているのだ。

 

2011年1月、相模原市立図書館で行われた紙芝居講座から『紙芝居 ほっこり座』は発足した。講師を務めた本多千賀子さんもまた、20年ほど前に地域での朗読活動をきっかけに紙芝居と出会った。以来、情熱を持って紙芝居での表現と、その可能性を追求している。


 日本独自の文化、紙芝居
 『紙芝居』と聞いて思い浮かべるものは、年代によってさまざまだろう。
現在のような形の紙芝居がうまれたのは1930年前後と言われている。駄菓子を売る手段として発展した街頭紙芝居は、やがてテレビの台頭とともに姿を消し、その一方で、教育を目的とした印刷紙芝居が残った。

「紙芝居は日本独自のもので、ほかのメディアにはない特性があります」

 複数の人で一緒に見ることが前提の紙芝居は、起承転結のわかりやすい脚本、誰が見てもわかる絵、そしてその場の空気に合わせた実演、それらがそろって初めて完成する『場の文化』なのだと、本多千賀子さんは話す。

「日本古来の『絵巻(絵解き)』の文化を引き継いだものであり、その場にいる人が楽しみを共有できるのが紙芝居なんです」

 声で表現をする
仙台出身の本多さんは結婚を機に相模原市に移り住んだ。地域で朗読をする活動に参加し、『声で表現する』ことに目覚めた。そしてある時、紙芝居に出会った。

「これほど自分にピタリとくるものはないと思ったんです。直感的にこれだけは大事にしていこう、すべて知りつくしてやろう、と…」

 それまで演劇などの経験もなかったが、独学で紙芝居に打ち込んだ。それと同時に、朗読を松丸春生氏に師事する。

「表現がひとりよがりにならないよう、いつでもゼロに戻せるよう、表現に対して真摯な部分は松丸先生に教わったと思います」

 その上で、観客に合わせた表現の仕方を、現場で習得していったのだそうだ。

 東日本大震災のあと
『紙芝居 ほっこり座』が発足して間もなく、東日本大震災があった。拠点としていた市立図書館が被災したため閉鎖。やむなく活動は休止かと思われた時、本多さんは図書館近くの鹿沼公園で不安気な様子の人々を目にする。

「あの時、実家に帰ることもできない自分に無力感を感じていました。私にできることはなんだろうって」

 思い立った本多さんは、ほっこり座のメンバーに声をかけ、鹿沼公園で紙芝居を行った。拍子木を打ち、気楽に見られる昔話を演じた。

「たくさんの人が集まったんです。親子連れ、お年寄り…。皆さん、よりどころを求めていたのかもしれない」

 勉強を始めたばかりだったメンバーたちも演じ手となった。

「屋外で、不特定多数を対象にした実演はとても難しいのですが、講座で話した『場の共有』を、より実感できたかもしれません」

 新しい可能性
「今、一番可能性が高く評価されているものが、高齢者に向けての紙芝居なんです」

 街頭紙芝居を知る世代ゆえ、紙芝居に対する垣根は低い。『お、紙芝居か』と親しみのこもった反応があるのだそうだ。日頃、他人とコミュニケーションをとることが少なくなった方でも、紙芝居に反応する。

「一方的に読むのではなく、語りかけて、返事を待ちます。紙芝居の中の世界を、実体験で知っている方もたくさんいる。自然のことや、昔ながらの生活の知恵を教えていただきます。ひとつのものを一緒に見て、一緒に笑い、一緒の話題に参加できる。それが紙芝居なんです」

 年に一度、本多さんは『自分への挑戦』をする。オリジナルの脚本と絵。音楽での演出を加えて公演する『うかれ紙芝居』だ。

「自分ができる表現を精一杯やらないと、生煮えになっちゃいますから(笑)」

 めくるごとに新しい何かが現れる。そんな紙芝居人生をとことん楽しんでいるかのようだ

 

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