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この街・あの人・どんな顔       神奈川県立 上溝南高等学校 美術部 2010/3/05掲載

「この街・あの人・どんな顔」

「はんが甲子園」に出場が決定
神奈川県立 上溝南高等学校
美術部

かながわけんりつ かみみぞみなみこうとうがっこう びじゅつぶ
〒229-1123 神奈川県相模原市上溝269
tel.042-778-1981(代)
HP http://www.kamimizominami-h.pen-kanagawa.ed.jp/


第9回大会 佐渡版画村賞 受賞作品
「今のむかし」
千葉 瞳、境 安哉香、亀田 成美 作


第10回大会本戦選抜作品
写真上から/高城里紗、佐藤美鈴、岩田朋子 作

 

今年3月19日より23日まで、「全国高等学校版画選手権記念大会(はんが甲子園)」 が新潟県佐渡で開催され、全国37校385作品から予選を通過した14校が腕を競い合う。昨年・今年と出場する神奈川県立上溝南高等学校美術部の皆さんにお話を伺った。


版画の島、佐渡へ
  今年で10回目を迎えるこの大会は、高校生に創作の場を提供し、佐渡島島民との交流や、佐渡の豊かな自然や郷土芸能への理解を深めてほしいという目的をもつ。昭和 40年代後半に版画家の故高橋信一氏が進めた「版画村」運動により、島内に版画が定 着し、「版画の島」として評価が高まってきたことからも由来される。
 大会には個人部門と団体部門があり、予選ではひとり1作品を制作、団体部門への 出場希望者は3名で1組として出品する。制作テーマは自由。1月中旬に個人部門優 秀賞受賞者と団体部門選抜校が発表される。団体部門では3名それぞれの表現力・技 術力が総合的に評価される。

偶然の重なり合いの面白さ
  上溝南高校 美術部では、第1回大会から参加、一時途切れた時期もあったが、昨年3年ぶりの本戦出場を果たし、今年は7回目の出場となる。
 昨年の第9回大会に出場したのは、千葉 瞳さん(当時2年)、境 安哉香さん(同 2年)、亀田成美さん(同1年)。
 大会初日にテーマが発表される。2日目はボランティアの方が車で島内を案内し、 生徒たちは取材しながら構想を練り、3名共同で制作に入る。4日目に制作終了、最終日に審査発表というスケジュールだ。
 昨年のテーマは「佐渡の風景と歴史」。上溝南高校の3人が制作したのは、塀には さまれた路地と、猫、そして手前にタライ舟の絵があるマンホールを描いた「今のむ かし」という作品。大胆で静かな構図と優しい色彩がさわやかで、暖かみと初々しさ にあふれている。
 この時同行した垣下教諭がマンホールに詳しく、取材時にも生徒たちにその知識を 伝授。興味をもった3人はマンホールを描くことを最初に決めたのだと言う。
 難しかったところを尋ねると「美術は普段個人で制作するので、3人で1作品というのが難しかったです」と千葉さんは話す。
 下絵を決めたら3人それぞれ1版ずつ彫っていく。最大で10版まで制作でき、色数は自由。電動彫刻刀を使用せず手彫りのみだったので、時間と労力がかかったとい う。色刷りも試行錯誤の繰り返しだ。何度も刷り、より良い仕上がりのものを提出する。2晩徹夜して寒さや疲労と格闘し、やっと間に合わせたのだとか。その間の楽し みのひとつが宿で出された食事。新潟の米と海の幸を堪能した。
 そして最終日。3人の作品は第5位にあたる「佐渡版画村賞」を受賞した。
「版画の面白さは、彫り、色、インクの量など偶然の重なり合いから、いろんな表情が生まれるところ」(千葉さん)
 3人それぞれの個性の重なり合いも、その味わいのひとつだったのだろう。

未来に向けて 夢を描く
  そして今年は、部長の高城里紗さん(2年)、佐藤美鈴さん(2年)、岩田朋子さん(1年)の3人が本戦に出場する。  現在、佐渡についての勉強をしつつ、共同制作の練習で互いの得手不得手を知り、役割分担を検討している。
「徹夜したって話を聞いて、少し緊張していますが、ご飯がおいしいらしいので楽しみです(笑)」
 同行するのは、美術部顧問で赴任1年目の片桐 彩教諭。一般企業にも勤務した経歴をもち、「生徒の成長を見るのが楽しみ」と話す笑顔の優しい先生だ。
 美術部は現在部員10名。昨年「女子中高生のためのアニメーションと漫画コンクール(相模女子大学主催)」で漫画部門最優秀賞を受賞した中村 雅さん(1年)も在籍し、少数精鋭。他の部員も来年の出品に備え、切磋琢磨しながら活動中だ。
 10代の豊かな感性をもって多様な経験をすることが、それぞれの未来に輝きをもたらしてくれるのだろう。


 

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