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この街・あの人・どんな顔       佐藤 四郎 2008/02/05掲載

7年間かけて、マラソンで日本一周をした
小学校非常勤講師  佐藤 四郎

さとう しろう 1945. 9. 2生
栃木県出身 相模原市在住

「日本一周 マラソンの旅」

佐藤 四郎 著
【定 価】1300円+税
【出 版】幻冬社ルネッサンス
橋本・相模原・町田・相模大野・上溝駅周辺の書店で取り扱い予定。ない場合は、書店で注文可

↑鹿児島県志布志市 ダグリ岬にて

 

7年前、佐藤四郎さんはマラソンで日本を一周する旅を始めた。休暇を利用して少しずつ、海岸沿いの道をグルリと走りながら、白地図を塗りつぶしていく。リュックをしょって、歩くより少し速い速度で。そして昨年6月、ついに6000kmを走り抜いた。


始まりは 公園一周
 「大変だったでしょうと言われますが、楽しいことの方が多かったですね」
 こともなげに話す佐藤さんだが、走る以前はスポーツの経験はなく、どちらかと言えば文学青年だった。
 きっかけは20代後半。小学校教諭であった佐藤さんは、結婚してから太り始め、体育の授業で児童と一緒に走るのが辛くなってしまった。
「クラスに体の弱い児童がいまして、彼の体力作りと私のダイエットで、毎朝一緒に走るようになったんです」
 最初は公園を一周。慣れてきても無理をせず、ゆっくりと少しずつ、距離をのばしていった。 「立場上、気まぐれで今日はやめようとも言えず(笑)、児童の体力を見てゆっくりやっていったのが、続けられた理由です」
日本一周でもしてみたら?
 昨年12月号の本紙コラム『親父の引出し』に寄稿されたように、最初は体重がどんどん落ちていく面白さ、やがて、大会で自己記録を縮めて行く面白さで、佐藤さんは走り続けた。
 ある時同僚に『そんなに走るのが好きなら、いっそのこと日本一周でもしてみたら』と助言される。50代に入って記録が伸びなくなり、早く走ることよりも走ること自体を楽しむよう切り替えた時期だった。
「自信がなくてお茶を濁していたんですが、その同僚が突然病に倒れまして…。彼の言葉に応えて励ましたいという気持ちが起き、やってみようかと…」
 第一歩は橋本から寝府川(小田原)まで。異動した先の小学校の同僚たちが歓迎会を開いてくれることになり、その会場まで走って行った。
「途中転倒しまして、会場に血だらけで到着して、みんなを驚かせました(笑)」  翌日は伊東まで走った。
「ああ、これだけ走れるんだな」
 手応えが自信に変わり、本格的に日本一周の計画が始まった。
人と、風景との出会い
 旅ではたくさんの人に出会った。宿の予約を間違え、泊まるところがなくなった時には40畳の宴会用広間に泊まるよう宿の主人が計らってくれた。日本縦断中のランナーや、私財を投げ打ってソマリアに学校を作ったという老人とも出会った。九州ではたくさんの子どもたちに声をかけられ、四国ではお遍路さんたちと歩いたりもした。
 北海道は4回に分けて走った。台風で道が分断され車に乗せてもらったため、やり直しの旅もした。「熊が出るぞ」そう言われてラジオの音量を大きくして走った場所もある。海岸沿いの美しい風景も旅の楽しみだ。
「素晴らしかったのが昨年4月、鳥取から北上した時。桜前線と速度が合い、ずーっと満開の桜の下を走りました」
 時にはマラソンを休んで名所巡りもした。古都の武家屋敷や異国情緒あふれる町並みを見て回った。
この記録を 本に
 やがて旅はゴールを迎える。手元には旅ごとに書き綴った記録が残った。
「走り終えた時、これだけ書きためたし、何か形にしたいと思い、本を作ることを決めました」
 ただ単に走った記録としての本ではなく、走ることや旅の楽しさ、計画の立て方、これから走りたいと思う人へのアドバイスも盛り込んだ。
「とにかく、無理をしないことです。中高年になると、怪我はリスクが大きいので、まずは歩くことから始めて。旅のテーマや同好の仲間を作ることも、長続きの秘けつです」
『日本一周 マラソンの旅』と題し、今月中旬に発行する予定だ。
「次は五街道を走ってみようかと思ってます。新撰組の土方さんが好きなので彼の足跡をたどったり、ひとつひとつの旅に意味をもたせて走ってみたい」
 初めの1歩は小さくとも、積み重ねていけば大きな夢を実らせられるのだ。

 

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