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この街・あの人・どんな顔 2007/11/05掲載

相模原に冒険遊び場をつくる会 代表
児童クラブ指導員
冒険遊びプレイリーダー
      渡 辺 建

わたなべ たけし 1967. 2. 16生
東京都出身 相模原市在住

相模原に冒険遊び場をつくる会
http://www011.upp.so-net.ne.jp/sagami_bouken/index.htm
■『まちなか冒険あそび』の予定はホームページでお知らせしています。
■お手伝いをして下さる方、募集中。遊びの見守り、工作指導、広報、活動資金および材料や工具の寄付など

「ゲームより面白いことがたくさんあるよって、見せる大人がいないとダメなんだと思う。」

 

子どもの”遊び“を守ろう。大切な幼児期・学童期に思い切り遊べた子どもだけが、人生を楽しむことを知るのだと思います―。『相模原に冒険遊び場をつくる会』は、そうした考えのもと、子どもに遊びの出前を続けている。代表の渡辺 建さんにお話を伺った。


相模原に「冒険遊び場」を
  空き地や林で暗くなるまで遊び、「ただいま」のかわりに「おなかすいた!」と叫んで家に入る。そんな思い出を語れるのは、何歳くらいまでの人たちだろう。
空き地も少なくなった今では、秘密の基地を作るのもなかなか難しい。が、子どもたちにとってのびのびと遊べる環境が必要なことは、いつの時代も変わりない。

 3年前、地元に冒険遊び場を、と2人の主婦が『相模原に冒険遊び場をつくる会』を発足させる。その場に居合わせた渡辺 建さんは、迷わず「仲間に入れて下さい」と手を挙げた。
「当時国分寺市の冒険遊び場でプレイリーダーとして働いていて、地元にそういうのがあったらいいなって思っていたんです」

教職を離れて 見えたもの
   大学卒業後、12年間小学校教員を勤め、退職して介護の仕事に就いた。 「学校で授業することは、自分のやりたいことと少し違う気がして…。その時は子どもの仕事から離れたくなってしまったんです」
 介護の仕事の中で驚いたのは、普段は静かなお年寄りが、子どもの頃の話題になると活き活きと話し出すこと。
「歳をとって体が衰えて行く時に、子ども時代の体験って、なんて力強く心の中に残っているんだろうって。それを見ていて、子どもたちは今豊かな体験をしているのかな、と」
 また子どもたちと関わりたい、そんな思いが次第に膨らみ、週1度の休日に学童保育の指導員の仕事を始めた。
「キツいとは思わなかったですね。また子どもに関われることが楽しかった」
 教科書だけの勉強ではなく、遊びや自然の中から生活の知恵を得、経験を積み重ねる。教職を離れたことで、自分の望んでいた子どもたちとの関わり方に気づかされた。
 その後、渡辺さんは介護職を退職。数カ所の学童保育所に勤務しながら、冒険あそび場、夜間保育所で働き、様々な年齢の子どもたちを見つめていった。現在は、藤沢市にある学童クラブの施設長を勤めている。

地域みんなで力を出し合う
   『相模原に冒険遊び場をつくる会』は月にほぼ1回、『まちなか冒険あそび』と称し、子どもたちに遊びの出前をする。トンカチ、ノコギリ、紙芝居…子どもたちが目を輝かせて集まってくる。木材を使って自分で作った遊び道具は、世界でただひとつの宝物だ。
 3年の間に口コミで参加者や協力者も徐々に増えた。必要な資金は、賛同者のカンパでまかなっているのが現状だ。
「今、一番欲しいのは本拠地です。そこで継続的に活動できれば、他団体との連携もとりやすい。活動内容も広がり、子どもたちがいつでも遊べます」
 毎年祭りをひらき、子どもたちが手づくりの道具や楽器で遊びの成果を披露する―、特定の場所で活動が継続できれば、そんなことも夢ではない。それには地域の理解と協力が不可欠だ。
「これから地域に出てくる団塊の世代の人たちは、僕たちよりも遊びを知っている人たちです。子どもたちにいろんな楽しさや生活のスキルを教えて欲しい。今は安全という面からも、親だけで子育てするのは限界があります。地域みんなで、ちょっとずつ自分の力を出しあうのがいいんだと思います」
『まちなか冒険あそび』は、誰でも参加できる。最近の活動では乳幼児コーナーを作った。若い世代の親、祖父母の世代、中学生から大学生まで『遊び』を通じて交流が生まれる。
「尻込みしてたお父さんが一番夢中になって遊んでたりします。ガキ大将みたいに(笑)」
 子どもたちは、渡辺さんを『なべさん』と呼ぶ。「これ作りたい、教えて」「まだここにいる?夕方までいる?」と、絶え間なく声がかかる。子どもたちは、自分と向かい合ってくれる相手を常に探しているのかもしれない。
「とにかく一度遊びに来てみて。楽しいから」と、渡辺さんは言う。
ただ楽しい―、それがきっと、本当の遊びの極意なのだろう。

 

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