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この街・あの人・どんな顔 2007/09/05掲載

カスタムランディングネット制作
「シルキーウッド」
      細川 功

ほそかわ いさお 1968. 2. 7生
岐阜県出身 相模原市在住

Silky Wood [シルキーウッド]
■HP http://www.silkywood.com
■Eメール isao@silkywood.com
■住所 相模原市津久井町鳥屋2262-4
■電話 042-785-8274

「人との出会いや縁から新しい世界につながっていく。それに感謝する気持ちが、サラリーマンの時より強くなりました」


↑細川さん制作のランディングネット。形・木目など好みを相談の上、制作する。


↑オリジナルグラファイトロッド。銘木小物や、フライロッドの銘木リールシートの制作も行う。


↑山梨県 桂川本流で釣れたヤマメ 約34cm

 

フライフィッシング・ギアのひとつ、ランディングネットを制作・販売する「シルキーウッド」。6年前、細川 功さんは宮ケ瀬湖に近いこの場所に工房を設立。月十数本を制作し、雑誌の釣行取材をこなしながら、近くの渓流に2日と空けず釣りに行く。


釣り三昧の暮らし
  5歳頃から、父親の影響で釣りを始めたという細川さん。フライフィッシングに魅せられ、中1の頃はすでに毛鉤を初め様々な道具を手作りしていた。
「高校卒業後はアルバイトをしながら釣りに明け暮れていました」
 そんな暮らしを案じた祖母のすすめで、20歳の時、叔父が経営する建築写真の会社に入社するため神奈川へ。
「でも、やっぱり釣りばかりしてて…(笑)。津久井にも、よく来てました」
 会社勤めの傍ら、ランディングネットを作って釣り具店に卸した。
「『これ売れるよ』って、釣り具屋さんが置いてくれたんです。当時はお金はもらわず、売れた分は釣り竿とかと交換してもらってました」
 やがて、同じく釣り好きの妻と結婚。6年前に津久井に自宅を構える。敷地に小さなログハウスを自作で建て、工房「シルキーウッド」とした。

底辺を広げたい
   フライフィッシングとは、フライと呼ばれる毛鉤を疑似餌として行う釣りのこと。フライを生きているように操って魚を釣る。エサ釣りやルアーとは違った技術を要する釣法だ。
「難しい、道具が高いってイメージが強くて…。もっと気楽に始められるよう、変えて行くことが必要だと思う」
 釣り雑誌の取材や、イベントへの参加要請もできる限り応じ、底辺を広げる努力を続けている。
 細川さんの作るランディングネットは、材質などにもよるが、ほぼ4万円前後。銘木を用い、全行程を手作業で行うものとしては価格は抑えめだ。
「もっと安い市販品も多々あります。でも、いいものを持ちたいという人が増えているのは、デジカメ普及の影響が大きいんですよ」
 以前は釣った魚を持ち帰って家族や友人に見せ、魚拓をとり…としていたものが、デジカメで撮影して『証拠』を残し、魚は生きたまま放流すること(キャッチ&リリース)ができる。その際、画像の中で魚の大きさを示しながら、見た目も美しいランディングネットが求められているというのだ。
「こういう世界って、そこそこ上達してからいい道具を持つような空気があるけど、僕はカッコから入るのも悪くないと思う。おしゃれして、好きな道具を持ってワクワクした方がいい」
 '04年に出版された『フライフィッシングギアのハンドクラフト教書』でランディングネット作りを紹介した。読者からの問い合わせに、今でも細かく対応している。また、工房には、ランディングネットを自分で制作したいという人が年間通して訪れてくる。
「部材を買ってもらえれば、道具と場所は無償で提供しています。アドバイスをし、難しいところは手を貸します」
 時間はかかるが、1万円前後でオリジナルの作品が作れるそうだ。

二足のワラジを脱ぎ、独立へ
   1年前、叔父の会社を退職して完全に独立した。釣りを長くやってきた父には『食って行けない』と大反対されたが、「頭の中で釣りが占めるウエイトがすごく大きい。どっちつかずはやめよう」と、40歳を目前に腹を据えた。今は、会社勤めの頃より多忙になった。
 2人の息子も釣り好き。6歳の長男は雑誌の取材を受ける腕前だ。
「同じ道を進んでほしいとは…、うーん、ちょっと…(笑)」
 河川の自然保護活動にも積極的に参加している。
「家族と仲間がいて、好きな釣りで仕事ができて…。事業を大きくするより、ひとつひとつを確実にこなし、出会いに感謝して、今の暮らしを楽しんでいきたいと思ってます」
 夕立がやみ、空を見上げた。渓流が呼ぶ声が、聞こえたのかもしれない。

『フライフィッシングギアのハンドクラフト教書』
出版/株式会社 地球丸
HP http://www.chikyumaru.co.jp

 

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