発信/読売新聞「ほうむたうん」編集室
〒252-0143 相模原市緑区橋本3-21-12
         グリーンピア長嶋1-A
TEL 042-707-7550 FAX 042-707-7551
E-mail info@yc-hometown.org
今月号の記事から この街・あの人・どんな顔 Shop Guide インフォメーション 読者プレゼント こどもセンター
バックナンバー この街・あの人・どんな顔 味 紀 行   Shop Guide ぷれいすがいど
相模原・城山エリアの販売センター 各販売店所在地・配達エリア 各販売店取扱紙・ご購読申込み リンク集
このページは… トップページ >>  この街・あの人・どんな顔 >>  副島 微美子
この街・あの人・どんな顔 2007/08/05掲載

磁器工房 静風舎(せいふうしゃ)
陶芸作家
      副島 微美子


そえじま みみこ 1955. 3. 24生
東京都出身 藤野町在住

静風舎 HP http://seifu-sha.net/
■'73年 佐賀県へ 田中一晃氏に師事
■'75〜79年 佐賀県 窯業試験場ろくろ本科研修生
■'79年 有田 潯陽(じんよう)窯にて制作
■'83年 夫とともに独立
■'89年〜 藤野町に転居、「磁器工房 静風舎」設立

「真っ白って、ごまかしがきかない。つきつめていくと、どんどんシンプルな形になっていくんです」


↑新作 ふたもの5客揃。食卓まわりのものは、副島さんの作品。


↑大物や、細工物は夫・泰嗣さんの作品。中央の角皿は副島さんのもの。


↑絵付けを施した作品。真っ白な素地に澄んだ色彩が映える。

 

藤野町名倉の雑木林に囲まれた傾斜面に佇む「磁器工房 静風舎」。18年前、陶芸作家 副島微美子さんは、夫 泰嗣さんと共に、この地にアトリエを兼ねた住居を構えた。以来、四季折々の景色を楽しみながら、制作を続けている。


焼物の美しさに 魅せられて
  白くてつるりとした白磁がギャラリーに並んでいる。透明感があり、まるで精密な機械で造られたかのように美しい。陶器が土の風合いを活かし、柔らかみがあるのに対し、石が細かく砕け粘土質になったものを材料に使う磁器は、薄くなめらか。焼成後は、硬い半ガラス質になる。
「ほんとに1ミリの狂いも許されない世界。それが向いているんです。なんでもこう、キッチリするのが大好きで!(笑)子どもの頃から」
 共働きの両親に替わり、小学4年の時から食事の支度は副島さんの仕事だった。作った料理をどう器に盛り付けるか。それが楽しくて仕方なかった。
 中学生の時、国立博物館で見た青磁の美しさに衝撃を受ける。焼物への興味が次第に膨らみ、高校の卒業式の翌日、佐賀県の陶磁器作家の元に弟子入りをした。

繊細な作業を 繰り返す日々
   2年間陶器制作を学んだ後、師匠の勧めで佐賀県立窯業試験場へ研修生として入所、磁器を学ぶ。最初の数週間は土練りだけ。その後1年をかけて飯腕だけを ろくろでひく訓練が続けられた。
「毎日100個くらい作って、その日のうちに壊して粘土に戻します。辞める人も多かったけど、私は面白かった。全く、飽きなかったです」
 磁器制作は繊細な作業が多い。そのひとつひとつが「向いている」と、副島さんは楽しそうに話す。
 試験場で共に研修生だった泰嗣さんと、修了後に結婚。4年間それぞれの場で経験を積み、'83年、副島さんの実家に近い小平市に移る。制作活動を続けながら、アトリエ兼住居となる場所を探し、6年目に藤野にたどりついた。

伝統と 使い心地にこだわる
   泰嗣さんが大きい花器や香炉、彫りのある細工ものを得意とし、副島さんは食器などの生活に密着したものを作る。絵付けもするが基本的には白。
「形を見て欲しいんです。作品には、自分の持っている『好きな曲線』が自然と出ます。同じ道具を使っても夫と私ではラインがちがう。一目でわかって下さるお客様もいるんですよ」
 磁器は吸水性がほとんどなく、硬くて丈夫。和洋食どちらにも合わせやすく、活用範囲が広い。気に入ったものを長く使う楽しみがある。
「土は特上のものを使います。焼き上がりの透明度が全然ちがうから。陶器風に作るような流行りもあるけど、私たちは、手跡を残さず手づくり感を消した伝統的な技法を貫き続けています。野暮かもしれないけれど(笑)」
 持ちやすさ、口当たり、収納時の重ねの良さ…、使う人の立場でこだわりをもつ。  年2〜3回の個展は、いつも必ず夫婦ふたりの名で。「ふたりで一人前だから」と笑う。
 飽きたと感じたことは1度もない。同じ釉薬を使い、ひたすらに作り続けてきた。長男は大学院で考古学を、次男は美大で金属工芸を学んでいる。
「いつか、次男が作るシルバーと組み合わせた磁器を作りたいねって、夫婦で話しています」
 ひんやりと、温かい作品ができるのだろう。

磁器工房 静風舎(せいふうしゃ)

tel.042-687-5235
藤野町名倉2760-3
HP http://seifu-sha.net/

在宅時はギャラリーを公開しているが、電話連絡の上訪問した方が確実。


副島泰嗣・微美子 白磁展

2007年9月22日(土)〜27日(木)
11:00〜18:00(最終日16:00まで)
綜藝舎ギャラリー
tel.042-558-2584
あきる野市秋川1-7-12
http://www010.upp.so-net.ne.jp/yoshizawa-enn/

 

HOME |  ご意見・お問い合わせ |  ページのトップへ