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この街・あの人・どんな顔 2007/02/05掲載

自宅に天文台をもつ
都立高校教諭  柳沢 和史


やなぎさわ やすふみ 1955. 6.30生
神奈川県出身  津久井町在住

■ホームページ
 http://www.h4.dion.ne.jp/~y.yanagi/


↑ばら星雲。いっかくじゅう座の散光星雲。


↑アンドロメダ銀河の全景。直径は13万光年と言われる。


↑オリオン座の暗黒星雲。その形から馬頭星雲と呼ばれる。


↑冬の訪れを知らせる「すばる」昨年11月に撮影した。

 

津久井湖を見下ろす高台の住宅地。屋上に、ポコンと丸い銀色のドームを乗せた家がある。高校教諭の柳沢和史さんは、小学生の頃、頭上に広がる天の川に魅せられ、天文観測を始めた。いつか自分の天文台を持ちたい…、10年程前、この地でその夢を叶えた。


天文台のある家
 定時制高校で理科を教える柳沢さんが、帰宅して望遠鏡を覗くのは夜半過ぎ。
「街灯りが消え、観測には適した時間です。条件が良ければ、天の川も肉眼でぼんやりと見えるんですよ」
 登山用の防寒具に身を包んで、冴え渡る星空を眺める、至福の時だ。
星と自転車の学生時代
 小学6年生の頃、“ぶわっと”見えた天の川に感動した。中学に入ってから同級生の家業を手伝って小遣いを貯め、望遠鏡を手にする。友だちと観測会を開いたり、研究発表をしたりと、自他共に認める “天文少年”だった。
 大学の4年間はサイクリングに熱中。「自分の足で遠くに行けるのがおもしろくて」、仲間と全国を回った。
 卒業後、教育実習で訪れた母校の私立高校に採用され、理科の教師となる。
「教師になった時、ふと考えたんです。このまま、教科書通りに受験のための授業をやっていたんでは、自分自身がつまんなくなっちゃうなって。授業に活かせる自然科学で、ずっと続けられる研究はないかなと考えて…」
 給料で2台目の望遠鏡を購入し、天文部を作る。“天文少年”の復活だ。
 その後、都立高校へ赴任。4年前、定時制高校への異動を希望したところ、「柳沢先生にピッタリの学校がある」と紹介されたのが、天文台のある、都立五日市高校だった。
宇宙は争いのない世界
「宇宙を眺めていると、地球や自分たちの生活そのものが、すごく小さく感じられます。パッと望遠鏡を覗いただけでも、膨大な数の星が目に入る、そこにどんな世界があるんだろう…って」
 アメリカの大学で進められているSETIというプロジェクトがある。宇宙に地球人以外の知的生命体を探す、というものだ。
「天の川って、2千億個もの星の集団でその直径は10万光年あります。その中に、地球と同じような星があっても不思議はないでしょう? もしその発見をしたら…人類の価値観が大きく変わると思いませんか?」
 SFの世界の話のようだが、柳沢さんの話を聞いていると、それがごく自然なことのように思えてくる。
「我々人類は “攻撃”という本能を携えて進化してきました。でも、もし他の天体に “争い”の発想すらない生命体があったら…地球上の人間同士の戦争を見て、どう思うでしょう?」
 太陽は今46億歳。寿命は100億年だという。それに比べたら、ほんの一瞬の人生を、人は生きる。恒星としてはあまり大きい方ではない太陽の、さらにその109分の1の大きさしかないという地球上にさえ、まだまだ自分の知らない世界が広がっていることに気づく。
 最近「新天体を発見しそこねた(笑)」。見つけた天体は既存の天体だったが、 「国立天文台から回答がくるまでの数時間、もうドキドキワクワクして…これだから、やめられない(笑)」
 夏と冬は星が多く見られ、観測に適している。特に冬は夜が長い分、見える星座も多い。オリオン、おうし座、冬の大三角形…。たまには少年の心で夜空を見上げてみてはいかがだろうか。



↑[左]屋上の天文台 [右]天文台に設置された「セレストロン・35 cmシュミットカセグレン望遠鏡」

 

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