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このページは… トップページ >>  味 紀 行 >>  手打蕎麦 三峰庵

2005/12/05掲載 
 

相模原市中央区光が丘2-22-1
■TEL 042-756-7478 
■営業時間 11:00〜21:00(通しにて営業致します)
■定休日:水・木曜日(祝祭日は営業)



▲「 きのこ天付き ゆず切りせいろ」1500円
 ゆずの入った更科そばと季節のきのこの天ぷら。 更科そば独特の歯ごたえとゆずの香りが楽しめる。


▲【左】「そば豆腐」525円
 良質の素材をじっくりと中火で練り上げてつくる。ほんのりとした甘みがある。お好みで、特製の合わせ醤油をかけてもよい。
 【右】「香りそばおはぎ」575円
 北海道産の大納言を炊きあげ、季節の蕎麦を包み込む。3月上旬までは、ゆずきり。ほかに桜、木の芽、よもぎ など季節で変わる。


▲厳選して仕入れるきのこ色々。 どれも稀少なものばかりだ。

 

 県道村富線を相武台方面に向かい、光ヶ丘小前の信号を左折した住宅街の一角に 緑深い垣根に包まれて佇む「三峰庵」がある。創業21年のこの店には近郊はもちろん遠方からも蕎麦通が足繁く通う。
 店主は、転業してこの店を開くために、約5年の歳月を費やした。有名蕎麦店への修行だけでなく、近郊の蕎麦店を食べ歩き、舌で覚えた味を自前の道具で打ち、自分が納得がいく蕎麦が打てるまで試行錯誤を繰り返した。店の構えで建てておいた自宅の店舗部分の改装が完了しても、旨い蕎麦屋があると聞くと遠方へも出向いた。
「とことんやらないと気のすまない質なんです。随分方々の蕎麦屋さんで勉強をさせて頂きました。皆さん寛大で、本当に感謝しています」。店主の蕎麦への探求心は、今もなお健在だ。
「三峰庵」のせいろ (700円)は、香り高く心地よい適度なコシがあり、本節のみでとった出汁でつくる『つゆ』は、20日間湯煎を繰り返して熟成させるため、まろやかで深いコクがある。
 蕎麦を食べ終わる頃を見計らって添えられる蕎麦湯にも店主のこだわりがある。蕎麦湯は、蕎麦の茹で汁だが、実は、蕎麦を打つ時につかう『打ち粉』も溶け込んでいる。「三峰庵」ではこの『打ち粉』も厳選。残しておいたつゆを熱々の蕎麦湯で割り、蕎麦の余韻を存分に楽しんでもらいたい。
 せいろと同じように人気があるのが、鴨せいろ (1600円) 。フランスでも有名料理店にしか卸さない絶品の鴨肉をこんがりと焼き、さらに酒蒸しにした鴨肉のローストは、臭みもなくとろけるような味わいだ。鴨肉と共に椀に添えられる野菜は、さっと油で揚げたしめじやなす、こんがり焼いてさらに油をくぐらせた斜め切りの葱。どれも鴨を調理したときの肉汁を沸かし、つゆと混ぜてつくるタレとの相性が抜群だ。まず、鴨肉のローストを味わい、つゆを注ぎ蕎麦をすする。鴨肉の脂がつゆのコクを一段と引き立てて美味。
 また、この季節ならではの品書きに、きのこそば (1500円) がある。あたたかい汁に、数種類の選りすぐりのきのこを炒めてのせる。つゆにきのこの旨味が加わり一段とおいしい蕎麦になる。毎年、この蕎麦を楽しみにしている常連客も多いそうだ。  ほかに、「蕎麦屋で酒を…」という風流人を唸らせる山菜料理やそば豆腐などの一品料理も充実。
 この店は、店主夫妻と2代目夫婦だけで切り盛りをしている。どの料理もすべて妥協のない手づくりなので、出てくるまでに多少時間がかかる。一献交わしながら のんびり待つのも一興だろう。
 津久井出身の店主は、定休日を利用して故郷の山や畑へ食材を仕入れに行く。春になれば、たらの芽やこごみ、ウドなどを持ち帰る。
「鳥の囀りを聴いたり、森林浴もできるので、一石二鳥なんですよ」
この故郷津久井の大自然が、店主の真摯なまでの蕎麦づくりへの活力となっているようだ。


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